そもそも「お悩み相談」はFrequently Asked Questions(頻繁に訊かれる質問)に答える為に始めたもので、なにも私がギャグや下ネタを書くために始めたものではないのだ。で、肝心の頻繁に訊かれる質問に答えていたかというと、そうでもないことに気が付いた。そこで初心に戻って客様から頻繁に聞かれる質問をいくつか挙げてみようと思います。
Q:ギターの保管はどのような環境が良いの?A:えーと、ギターの木材は周りの環境に影響を受けて曲がったり縮んだり伸びたりします。エレクトリックギターのソリッドボディーは4センチ以上の厚みがあって塗装もされていますので、あまり影響を受けにくいのですが、弦の力を受けているネックやアコギの片面塗装の薄い板で出来たボディー等は影響を受けます。ネックが反ったり捩れたり、アコギのトップが膨らんだりしますね。
木材は一定の状態が続くと、その環境に合わせて変形しようとします。弦を張りっぱなしにしてハードケースに入れて押し入れに何年も放置するなんざ最悪ですな。
材料を保管する環境、製作する環境、演奏する環境が全部同じだったら木材はそんなに狂うことは無いと思います。ウチの場合、材料を保管する環境と製作する環境は人が生活している日本の四季が有る普通の環境です。弾くときもおそらく特別な環境ではないでしょう。この状態で保管すればよいのですよ。人が快適に生活できる環境で、風が通り空気が動いて、夜は温度が下って昼は上がり、四季に伴って緩やかに気温や湿度が変わっていく環境がよいと思います。ですからリビングルームに適当に置いておいたら問題無いです。一定の状態が続く環境は温度や湿度が適正でもよくないと思いますよ。
Q:ギターを弾かない時に弦は緩めておく方が良いの?A:ウチにネックが反ったと持ち込まれる修理品のほぼ100%は弾き終わった後に弦を緩めていませんでした。上の問題とも共通するのですが、弦を張るということはネックに大人一人分の体重をかけっぱなしにするということですから、一定の状態が続くと考えてよいと思います。ギターによっても違うのですが、ソリッドボディーエレクトリックギターで.009-.042程度のゲージで普通の使用状況であれば、そんなに神経質になる必要もないかと思いますが、そうでないギターは若干注意が必要だと思います。
緩めたらダメだという人の論拠は「ネックやアコギのトップに弦を張ったり緩めたり荷重の変化を与えることが良くないし、そもそもギターは弦を張った状態でバランスが取れるように出来ている」というものだと思います。
アコギのトップに荷重変化を与えることより荷重をかけっぱなしにする方が悪いですね。弦を張るとトップは少し膨らんで緊張状態になります。この緊張状態のトップに弦振動を与えると音はガーンと鳴るわけで、緊張状態にないトップに与えても音は輝いて鳴ってくれません。弦を長期間張りぱなしにすると、膨らんだ状態に落ち着いてしまい(弦を緩めても膨らんだ状態)緊張状態でなくなります。この状態ではトップが膨らんでいても音は輝きません。横山ホットブラザーズのノコギリの芸を御存知だろうか?ノコギリをグイッと曲げてテンション与えてバチで叩くとポォワァ〜〜ンと鳴りますよね。テンションを与えないと鳴りませんよね。アコギのトップも同じです。演奏するときにトップが緊張状態であることを維持しなくてはなりません。でありますから弾かないときは弦を緩めて、ストレスから解放してください。そして弾くときに弦を張って緊張状態を作ってやってください。ギターに使われている木材はよく乾燥されたギターに適したものが使われていますので、荷重変化が頻繁でも疲労骨折のようになることもないですし、何の問題も無いはずです。弦を張った状態でテンションバランスが取れるように作ってあるので、弾くときにその状態をキープできるように弾かないときは弦を緩めましょう。
しかし「緩めるのってメンドイわぁ」とか「チューニングが邪魔臭い」という人にとっては、ライフスタイルを変えてまで厳守せにゃならんことでもないし、度々チューニングすることで弾くことを楽しめないとなると上に書いた答えは意味無いですね。やっぱ弾いて楽しむことが最優先しますよね。でも貴重なヴィンテージギターを持っている人は、文化遺産(大げさ?)を守る意味でも大切にして欲しいですね。
Q:ラッカーにすると音は良くなるの?A:「良い悪い」と言うのは、ある価値観に照しあわせて判断されるものですから、どんなギターでもラッカーにすりゃええちゅうもんでも無いですね。ボクはマーチン、ギブソン、フェンダーのオールドギターの音が好きなのでラッカーに1票です。しかし「イバニーズの音が大好きだ!」と言う人にはラッカーは意味無いでしょうねぇ。
マーチン、ギブソン、フェンダーのオールドギターはラッカーだから(セラックもあるけど)、その音を再現しようとすると当然ラッカーを選択することになりますし、わざわざ他の塗料を採用する積極的な理由は全くありません。ですから現在ポリで塗装されているストラトやLP等をラッカーに変えると、本物の設計仕様に近づくわけですから、音はよりストラトらしく、よりLPらしくなっていくでしょう。
Q:トラスロッドは自分で回してもよいの?A:OK!でも無理して回したらダメよ。・・・とQ&Aで回答してますが、「無理したらダメよ」の一節で、どれくらいが無理なんだろう??と解らなくなってしまうんですよね。そういう人はウチに来て下さい。目の前で回しながら解説しますから。ウチに来れない人のために、注意点をいくつか挙げておきます。締めるときは弦を緩めて、一旦緩める方向に回してからジンワリと締めてください。普通の力で回らなくなったら、それ以上はやめときましょう。
そして弦を張ってチューニングしてネックの状態を観察しましょう。その結果、足りなければ更に回し、回し過ぎなら緩めましょう。そしてまた弦を張ってチューニングしてチェックして、を繰り返して下さい。
六角レンチの場合は必ずサイズの合ったものを使うこと。1/8インチ(3.2ミリ)のナットに3ミリの六角レンチでも回りますが、グイッといったときにナットの角をなめてしまうことがあります。クラプトンストラトなどナットの交換が厄介な物は修理代が高くつきますよ。
Q:テンションって・・・色々論議されているけど本当のところはなんだ?A:テンション=張力ですわな。。。。答えになってないかな?この問題って、うんざりするんやけど、昔Q&Aに投稿されたメールのやりとりを紹介しましょう(その時は掲載はしませんでした)青文字が投稿者。緑文字が私。
はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいております。
今回は、質問ではなく、弦のテンションについてなにか勘違いされている方が多いので一言。おなじスケールの2台のギターに同じゲージ同じチューニングにもかかわらず、1台のほうはテンションが強くてベンドしにくいとか、もしそのギターがレスポールタイプならテールピースを高めにセットすればテンションが下がりベンドしやすくなるなど、メチャクチャな理論?がまかり通っているのはどうしたものでしょう。同じゲージ、スケール、チューニングで指板上でのテンションが違うなどということなどありえません。違うと感じるのは、あくまで弦と指板の間隔、および指板アール、指板幅によるとこです。(スキャロップはベンドしやすいでしょ?)あ、そうそうネックの太さ形状も関係しますけどネ。あとヘッド角度などによるナット上のテンション、テールピースなどによるブリッジ上のテンションはあくまでネックおよびボディというフィルターに弦振動を通す強さを表すテンションであり、弾きやすさのテンションとは別物です。だって音程ってスケールとテンションで決まるんじゃないの?だったら音程とスケールが同じならテンションがかわるわけないでしょ?ストラトのテンションピンから弦をはずせばとかレスポのテールピースとかはベンドしやすさには全然関係のない話です。これがわかっていないプロも多いですネ。
御高説拝読いたしました。○○さんはプロのギタリストなんですか?それともプロのリペアーマン?かなりお詳しいですね。
「テンション」という言葉の意味をどうとるかによりますね。テンションを「弦を張る力の強さ」と定義すると、○○さんの言われるように同じチューニング、同じスケール、同じ弦であれば変わるはずがありません。また指が弦にしっかり引っ掛かると力を入れやすくなりますから、少ない力でコントロールできて、テンションが緩いと感じるのでしょうね。
同じ弦なら音程はスケールとテンションで決ります。しかし先にも述べましたが一般の人が言う「テンション」は○○さんの言われるテンションではありません。どちらが正しいかという議論は無意味なので言及しませんが、間違いなく一般の人が言うテンションは『チョーキングのしやすさの度合』を表す「テンション」です。それが間違いでは無いと思いますし、代わる言葉があればよいのですが、無いようですし。私にとって重要なのは、お客さんの訴えていることが伝わるかどうかですから、「テンション」には音程を決定する「正しいテンション」と、指に感じる「一般的なテンション」の2つがあると認識しております。
> ストラトのテンションピンから弦をはずせばとかレスポのテールピースとかはベンド
> しやすさには全然関係のない話です。これがわかっていないプロも多いですネ。
これは違いますね。実際に試してみて下さい。明らかにチョーキングしやすくなり「一般的なテンション」は緩くなります。
では股!ここから先方より数回メールを戴いたが、最後に来たメールが以下のものです。わたしは貴殿とやりあう気などさらさらありません。たしかにわたしのように創意工夫されたりテンションの矛盾をつかれたりした日にはむかつくでしょうな。商売にならんすもんね。つまらん迷信でしろうとさんをケムにまくようなことことをするエセプロがおおいんですわ。テンションの件は貴殿がこれ以上恥をかかないようにと思っただけッス。テンションピンからはずしてチューニングするとチョウキングしやすい?ムムム、、、はずかしくてワシはよういわん。プロギタリストに聞いてみなはれ。ホナせいぜい頑張ってチョ。サイナラ。
えー、まあこう言うやり取りがあったわけですが、何と申しましょうか。。。上に載せたやり取り以外にも、この人物とメールのやり取りがありましたが、先方からのメール内容に放送コードに引っ掛かる猥褻な表現があるので掲載を差し控えます(お前が言うなって?)。このHPを始めて以来、たまに見ず知らずの人から失礼なメールをもらったりします。最初の頃こそむかついたりしましたが、今は慣れっこになって、一読してゴミ箱にポイです。でもこの一連のやり取りはいつか使えるかもしれないと思い残しておきました。で、ようやくのデビューです(笑)。
まず、音程は彼の言う通り、弦の質量(ゲージ)、弦の長さ(スケール)、張りの強さ(テンション)で決まります。ですから同じゲージ、スケール、チューニングで指板上でのテンションが違うなどということなどありえません。しかしギターは弾いてナンボのもんですから、ギタリストが言うテンションというのは演奏するときにギターリストの指先が感じる弦の張りの強さです。
ギターを弾くということは、弦を多少なりとも引っ張る行為です。左手で弦をフィンガーボードに押さえつけることも弦を下向き(指板向き)に引っ張ってますよね。右手のピックでも弦を横向きに引っ張ってますよね。チョーキングももろに引っぱり上げてますよね。
弦を引っ張ると金属製の弦は伸びます。どの部分が伸びるかというと、ナットからサドルの間だけではなく、テールピースに止まっている弦のボールエンドから、ペグポストに巻き付けられている部分までの弦全体が伸び縮みします。この時に弦はサドルとナット溝の上をほんの少しだけ滑って動きます。この動きがスムーズかそうでないかで、指先に感じる弦の張りの強さは変わります。サドル上で弦の折れ曲がる角度がきついとサドルを下向きに押さえつける力が強いので、弦の滑りは悪くなりますよね。
またナットからペグまでの距離(あるいはサドルからテールピースまでの距離)が長いギターと短いギター(ロック式ナットは距離ゼロですね)でも変わります。長いものを引っ張るほうが、一定のテンションまで(一定の音程まで)上げるのに必要な仕事量は同じでも、要する力は少なくてすみます。もっとも引っぱる距離は長くなりますが、耳で音程を聴き、引っ張り具合を無意識に修正してますから、その差を感じることはあまりないでしょう。
「335のぶらんこテールピースをストップテールピースに換えたら張りが出た」あるいは「LPのテールピースを上げたら柔らかく感じた」というのは弦の全長(スケールじゃないよ)の変化とサドル上の弦の滑り具合の変化を指先が感じたものです。指先の感覚には個人差がありますから、感じない人もいるでしょう。しかし、チューンオーマチックブリッジで弦がよく切れるが、テールピースを上げたり、テールピースの上に弦を回して張ったら切れなくなったという経験をされている方は少なくないと思います。これはサドル上での弦の抵抗が減って、スケール側(ナット〜サドル)と反対側(サドル〜テールピース)の張りの強さに差が出にくくなったからです。
メールの彼が言うテンションは、弾かれずにじっと机の上にでも置いてある状態のギターについて述べたものです。ギターは弾くものだという視点が完全に欠如してます。だから彼の言っていることは間違いです。これぞ机上の空論(笑)少し脱線しますが、ナットの滑りが悪いとアーミングでチューニングが狂いますよね。いくら完璧にナット調整しても弦で溝が削れたり、ゴミが詰まったりして具合が悪くなることもあります。これを解決したのがロック式ナットでありまして、ナットで弦を滑らさずに固定してしまおうというものです。フロイトローズで激しくアーミングする人にはこれ以外の選択肢はないほどの優れ物です。FRブリッジも弦がロックされておりスケール=弦の全長となっています。ルックス的に嫌だという人にはフェンダーから発売されているLSRローラーナットがお勧めです。2ヶのベアリングに弦が乗っている構造なので、とても滑りが良いですよ。
話を元に戻しましょう。テールピースを下げる、ヘッドの弦押さえを下げる、あるいはペグポストが短いペグに交換してサドルやナットに弦が押さえつけられる力を強くすると、指先に感じるテンションも変わりますが、音色も変化します。音色がどう変わるかは実際に試してみて下さい。大きく変わるギターもあれば、そんなに変わらないものもあるでしょう。皆さんがお持ちのギターで、今一音色や弾き心地がしっくり来ないというギターがあれば色々試してみて下さい。テールピースの上げ下げ、ペグに弦を巻く回数、弦高、弦のブランド、ゲージ、弦の金属の種類(ニッケル、ステンレス、ブラス、フォスファーブロンズ等)、ネックの反り具合、サドルの上下、等々沢山いじれるところがありますから、実際に試して御自身が主体的に判断して下さい。貴方がこれで良しとした所が正しいセッティングですから、普遍的に正しいセッティングなんてもんはありません。だって貴方が弾くギターなんですから。けっしてメールの彼のように力学の本で勉強しただけで全てを理解できたと誤解している頭でっかちにならないでくださいね。
Q:ルシアー(弦楽器修理製作者)になりたいのですが、どうすればよいの?A:私なんかがこういう質問に答えるのも厚顔赤面ものなんですが、自分のことを棚に上げて、感じる所をお答えしたいと思います。
「君に必要なものは、金と技術と女です」と以前ある若い人にアドバイスしたことがありました。【お金】これは何を始めるにも必要ですね。楽器メーカーや楽器店等に就職してリペアーや製作担当の職に就くには大したお金も必要ありませんが、そのような求人は非常に少なく、ギター製作学校の卒業生の数を考え合わせると、現実的にはゼロに近いでしょう。そうなると私のように独立開業というのが現実的な手段だと思われます。店舗(工房)の家賃、光熱費等の経費、道具、パーツや材料の在庫、等々を合わせると数百万は必要でしょう。お金は天から降ってこないし、どうしたもんでしょう。一般的には頑張って働くしかないですねぇ。まあ宝くじに祈りを捧げてもよいし、お父ちゃんにねだっても良いし、借金しても良いし、、ま、その辺は専門外なので・・・とにかく金が無いと話にならんすね。
【技術】ギター製作学校に入る。プロに弟子入りする。独学。等々で身に付けて下さい。
【女】これはボク独特の言い回しで、お金がハードウエアーなら技術はソフトウエアー、女はヒューマンウエアーとでも申しましょうか、人間性、社会性といった貴方自身の人間としての魅力のことです。
もし貴方が高校生なら、大学進学を勧める両親にルシアーになるという人生の選択を理解してもらい応援してもらわなくてはなりません。もし貴方が家庭持ちのサラリーマンなら家族に同じことをしなければなりませんね。そのためには貴方の決意がいい加減なものではなく本気で人生を捧げる覚悟でなければなりません。どのような仕事もそうだと思いますが、本気でやらないと成功しません。女を口説くときも本気でやらないと落とせないでしょ?周りも本気で取り組んでいる人には応援してやろうかと思うものです。どんな仕事でも独りではできませんからね。
技術を習得する過程で大切な作業に「評価」があります。貴方が作ったギターがどれほどの出来栄えであったかを決めるのは、貴方自身にしか出来ません。
オリジナルなギターをオーダーした人は、自分の希望で選んだパーツとあれこれ考えて決めた仕様で数十万のお金をつぎ込むわけですから、ほとんどの場合出来上がりが今一でもマイナスの評価は出てきません。コピーモデルの場合はそうでもありませんが、やはり私の前ではハッキリとは言いません。お客様も大人ですから(笑)、社交辞令で「良く鳴ってますねぇー」なーんて言うんです。でも、それを真に受けてはいけません。陰では「Joe Forest のギター弾いたけど、全然ダメだったよ!」と友達と話しているかもしれません。あるいは「大金つぎ込んでオーダーしたけど今一だ。でもせっかく作ったんだから無理矢理満足しよう」と心の中で思っているかもしれません。結局自分で作ったギターは自分で評価するしかないと思います。そして、ここで正しい評価をしないと技術向上は見込めません。しかしこれは結構難しいことで、出来上がりがダメだった場合、2ヶ月ほどかけて汗かいて作ったものを自分で否定するのは正直辛いものがあります。親バカというのでしょうか、真の姿より良く思えてしまうのですね。ですから、正しい評価の為には日頃から自分自身を客観的に見つめ、ダメなものはダメと言える勇気と正直になれる人間としての成熟が必要です。ウチにはマーチン、ギブソン、フェンダーはそれぞれ2本ずつありますがこれだけは手放さないようにしています。6本とも当たりでとても良い音がします。いつもこれを手に取り弾き、自分自身の基準がブレないように心がけています。女の子がよく言うでしょ「私を叱ってくれる男性って、ス・テ・キ!」って。
そしてなるべくプレーヤーのそばに居ようと思ってます。山奥に引越して工房を構えたら、それなりに雰囲気が出ると思いますが、ボクはそういうタイプのギターを作る人間じゃないし、弾き手から刺激を受けて作らないと独りよがりの自己満足ギターになってしまうと思うからです。独りよがりはいけません。共感しなけりゃだめです。「えっー!私、まだイッてないのに・・・(泣)」なーんて自分勝手なセックスは男として失格ですね。尤も遅漏だと、それなりに両者に負担が大きいので問題ですが、イかせようとする姿勢は評価してよいでしょう。つまり、山奥でニワトリ相手にしかやれない生活なんてボクにはありえねぇー!と言うわけです。(なんか話が脱線しまくっている)よ、よ、要するに弾き手あってのギターだと言うわけですわ。
またギター工房は客商売ですから、お客様と充分なコミニケーションを取ることが大切です。お客様は当然ギターに関しては素人ですから、ついついその道のプロであるルシアーは偉そうな態度をとってしまいがちです。しかし、お金を戴いて仕事をするという社会人としての常識を忘れてはいけません。「あの男、ゴム無しで入れようとするのよ!常識無い男ってキライ!」と言われないようにしっかりコンドームは装着しましょう。でも、先走って家を出るときから装着してはいけません。着けているのをうっかり忘れて小便でもしようもんなら、どえらいことになりまっせ!最後に、何より重要なことは、貴方がギターと音楽が大好きであることです。理由は、言わなくても解りますよね。「私、好きだー!って男らしく迫られると、ついついパンツ脱いじゃうのよねぇ、ウフフ」って感じかな?
Q:どうやって練習したらギターを上手く弾けるようになるの?A:ボクは今現在で30年ギターを弾いてます。最初に持ったギターは兄貴が音楽室からパクってきたガットギターでした。その頃は教則本もビデオもDVDも無く、動いているクラプトンを見るなんざ夢のまた夢でした。そこで、、、うーん、昔話をしても意味無いよなー。
ま、上手く弾けるようになるまで粘り強く練習するしかないですねー。諦めたら終りです。その時に、自分のギターを弾きたいという情熱はその程度だったのだと思いましょう。(別にギターが弾けるからって偉いわけでもなんでもないですから、諦めても落ち込まないでね)情熱の尺度は時間と金をどれだけ費やせるかです。上手く弾きたいという情熱が大きければ、長い時間と沢山のお金をかけて一所懸命に練習しましょう。今どきは教則本やギター教室もあるし、環境は僕らの頃より遥かに良いですから。
すぐには上手くなりませんから、焦らずじっくり練習すること。気をつけることはリズムです。音程がいくら正確でも、音色がどんなに良くても、リズムが悪いと全てが台無しです。逆にリズムさえ良ければ、多少音色が悪くても音程が不正確でも、上手く聞こえるから不思議なもんです。そしてそこそこ弾けるようになったらバンドを組むこと。バンドで練習すると、1人の練習では気が付かなかったリズム面の足りないところが見えてきます。音楽はリズムとメロディーとハーモニーです。これはやはり他人と一緒に練習することでしか習得できないと思います。プロを目指すのでなく、アマチュアバンドを趣味で楽しむレベルであれば、習得時間に個人差はありますが、諦めずに練習すれば必ず上手に弾けるようになりますよ。
2004/04/07
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